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POET
TAKEHIKO
KUROKAWA
雨の降る日に高く壁の伸びる細い道を
声を響かせながら歩いく
懐かし人の足跡に導かれて
ノートに挟まれた見知らぬ土地の花を見つける
白い空から光を注いで
僕たちは時間を留めようとした
カラフルな岩を渡りきながら
優しい記憶を確かめていた
青い鳥が霧に紛れて通り過ぎる
さえずるように僕たちは
知っているけどまだ生まれない
気配に名前をつけた
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