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3月4日

赤坂で仕事。

そとは春の陽気。

レンジファインダーのカメラを持って撮影。

ブイのカフェ、有上さんのばったり会う。青年団の作品のことなど。

制作をやってくれたらうれしいけど、忙しそう。

アルト―の命日ということで言葉をもらう

アルト―について少し調べる。詩人と演劇の関係の深さ。

メーテルリンクもそう、トラールクもそう。

詩人と演劇の近さはめずらしいことではなく王道なのだ。

アルトーの言葉

「声をもたぬ」

記されている言葉は声があるが

反するように声を持たぬとある

部屋に戻り詩を書く、

映画「愛、アムール」

編集のしごとしないと

連絡しないと

追われている。

窓を開けると春の風、夕陽が街に落ちて行く

とんかつを揚げる

残っていたポトフ、酸味を感じたので廃棄。

料理を作っても食べのこしが悲しい。

だれか食べてくれる人はいないものか

作品言葉、もどこかに届くとよい。

自分にとってほんとうにあらわしたい事、記したい事。

だぶんそれは出会ったこの世界の美しさ

まゆげに白髪の混じるのをみつける

わたしはもう老い、朽ちていくのだ

それが美しくあればよい

視界から入る像というものを少し閉ざして

浮かび上がる像というのもをもう少し捉えていきたいと思うようになっている。

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