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5月25日

フィルムの現像を取りに行く。

長巻のフィルムは時間の流れ、そこを切り分けることがなかなかできない。

撮った写真の中に含まれる時間というもの。気配。捉えることができないのは、

その風景へカメラを向けようと思い立ったその瞬間。

それは詩になる。そしていつかそれでも強く、もういちど現れたいと望む風景の因子はさらに膨らみ小説や映画に、物語になっていく。

たぶん僕が通り過ぎたなんらかの予感というものは、かつて誰かがなにかが残した痕跡なのかもしれないと思い始めている。

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